スポンサーリンク
こんにちは
過去を考察するブログ
retro-flamingoです。
今回 取り上げますのは日本のヒーロー番組の元祖‼️
『月光仮面』
1958年(昭和33年)〜1959年(昭和34年)
当時スーパーマンみたいなヒーローとして考案…
試行錯誤の末に「人々の苦難を救済する=菩薩」
月光菩薩の名を借り『月光仮面』として誕生したものでした。
時は戦後の高度経済成長期…
第1部には建設途中の東京タワーが映り込み、
第4部では完成した姿を映し…
人々が希望に満ちた活気のある世相にては この時期
月光仮面に端を発し
様々なヒーロー番組が誕生し人気を博しました。
そんなヒーローの元祖 月光仮面を時代背景と重ねて考察します。
月光仮面の出で立ち
「ターバンを巻いた額に三日月のシンボルの意味」
これには月の満ち欠けを人の心になぞらえたもので、
今は欠けているが、やがて満ちる時が来るとして、
不完全〜完全体への過程であり
理想を掲げる想いが込められたものであるのです。
成長を目指す理念にて
完成を終わりとする考え方はとても重要でストイックな思考であるでしょう。
とても信念の宿る思想です。
月光仮面のおじさんは〜と主題歌で歌われるように、
ミステリアスなベールを纏ったおじさんがヒーローという所が時代を察するミソと言えるキーワードである所でしょう。
子供達目線からの安心をもたらす優しいおじさんです…
昭和レトロな世相は、垣根の低い人間交流の時代であります、
広く良く捉えた見地から信頼のおける存在が
お兄さんではなく
更に歳を積んだ
おじさんという所に落ち着くのでしょう
年功序列の価値観を伺えた時代です。
少し月光仮面の理念を掘り下げてみましょう…
掲げる言葉は
『憎むな、殺すな、赦(ゆる)しましょう』
劇中には惨劇はなく、悪人といえど懲らしめるだけで、
過剰に傷つけることはなく、人命を奪う事は決してない。
携帯する2丁の自動拳銃は威嚇、牽制に使用
たまに発砲するも悪人の武器を撃ち落とすだけ…
流石 菩薩がモデルというところの信念を呈します。
原作者の川内康範氏によると…
「正義の味方」という言葉は「正義」そのものの神仏への脇役的位置づけを示すもので、
「決して『正義そのもの』ではない」として…
川内氏本人は『正義の助っ人』という表現を好んでいたのだそうです。
そして強いおじさん(月光仮面)のモデルには
極真空手の総師大山倍達であったのでした!
昭和の日本の誇る空手バカ一代で有名な氏で
成る程と思わされます。
颯爽とバイクで現れ悪を挫き颯爽と去っていく
強いおじさん『月光仮面』は
東京タワーの完成の時期と同じくして生まれた
時代のヒーローとして
今もその頼れる優しさで、
人々に安心を運ぶ存在であるのです。
今回これで終わりです。
スポンサーリンク