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こんにちは
retro-flamingoです。
今回は『藍を着る』と題しました…
私たち日本人にとってスピリットカラーとも言える藍染めの秘めた効能にフォーカスします。
『藍』
アイと名のつく様々な植物で、日本ではタデ科の一年草『タデ藍』という植物から取れる藍の原料にはその美しい色合いと漢方薬という用途を備える事から、命を守る色として昔から用いられました。
日本には飛鳥時代に中国から伝わり、奈良時代には上層貴族への献上品とされます。
鎌倉時代には武士が鎧の下に藍を身につけ、深い藍色は『褐色(かちいろ)〜勝色』として正装に用いられました。
室町時代になると薬効が広く知られ、民間薬として使用
そして江戸時代には庶民の色となり、藍は着物・作務衣・暖簾・手拭い・寝具と庶民の布地として主流だった木綿をそめたのでした。
『染家』は『紺谷』と呼ばれ、
江戸の町は藍色の町となったのです。
『藍色に染まる町』気品に満ちて美しい人々の生活が街と映え素敵であったでしょう。
明治の初め日本に来た科学者ロバート・アトキンソンはその様子を見て『ジャパンブルー』と表現し、
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、「神秘なブルーで満ちた国」と表現しています。
『藍の効能』
藍で染めた肌着は、冷え性・肌荒れ・汗もに効果があると言われます、
江戸時代には、大切な着物は、藍の風呂敷に包んでしまったとか…
江戸時代の小布など藍で染まった場所だけ虫食いが無かったりする事からも、防虫効果が高いことが伺えます。
そうした事から、水虫に効くとかマムシよけになると言った事もいわれているようです。
又藍染めの靴下や下着は臭くならないという見解もあり…
元々は古くから草木から漢方、生薬を抽出しその効能を実証し使用してきました。
そういったものの大半は染料としても使える側面を兼ね備えるものが多く、中でも特に藍は、その様々な効能から薬として昔から認められて来たのです。
それは近年の更なる研究においても、抗炎症作用、抗菌作用、抗酸化作用と藍の効果効能に注目されている事実が有ります。
藍色は世界的に見てもインディゴと称され、セラピーまたスピリチュアルな見地にては、
『賢者の色』とも呼ばれ「洞察」「真理」と深い部分を見る色とされます。
日本人に深く根ずく藍色は現代においては、特に気にかけるものではなくなってきました。
しかしその魅力は深く、
「生きている」物であるとされ、染めてから数年は赤みを帯び落ち着くまでに5年、
10年経過にて繊維の奥に入り込み色に深みが定着し、
20年後にはいっそう冴え鮮やかな美しさを見せるのです。
経年変化に伴う美しさはとても神秘的です。
かつてジャパンブルーと言われた、
日本の藍染めは身につける事で心身を美しく変貌させる、
侘び寂びのような物なのです。
今回の『藍を着る』はこれで終わりです、
よろしければ他の記事も寄って行って頂けましたら幸いです。
retro−flamingoでした。
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