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こんにちは
過去考察ブログ
Retro-flamingoです
夏に何気なくとも、欠かす事のない『団扇』(うちわ)
古から人々の生活に密着し様々な用途を備えつつ
近年 広告媒体としての意義も付加され
日本の夏の風情を楽しむお洒落なアイテムとして利用されています。
今回そんな『団扇』のこれまでの歩みにフォーカスしてみたいと思うのです!
『団扇』の由来
古来中国で用いられた長い柄のついた「翳(さしば)」(タカ科の鳥で
別名「大扇」(おおおうぎ)
(つまり長い柄に鳥の翼の様な物がついた形)が原型で、
それでハエや蚊などを払う… 又
災いを打ち払うという役目をになう物として翳(さしば)を
「打つ翳(は)」と呼び、後に「打ち羽」〜「うちは」へ変化しました。
そして「団扇」(うちわ)という漢字については、
中国語で「団」は元来「まるい」を意味し
「扇」は観音開きの戸が羽のように開閉する時に風が起こる
様子を表し「団扇」となりました、
(だんせん)と音読みもすることも…
以上のような事柄が語源であるとされます。
そしてその用途は古代から人々のライフツールとして、利用されてきた歴史があるのです ☝️
前述した 翳(さしば)は古代には本来は送風の道具であったのですが、
中国貴族社会では権威の象徴であり、日本では主に古墳祭祀にかかわる威儀行事の道具として用いられる威儀具として用いられていました。
その後〜
戦国時代には軍配団扇として家紋などが示され旗指物として
軍の指揮、又 矢石を防ぐ武具として…
そして江戸時代になると庶民にも広く普及しはじめ、
この頃になると人々のライフツールとしての役割が増していきます、
炊事用具、涼、虫追いなどと、多様な場面で利用されるようになり…
そして、扇部の図柄に浮世絵や文芸(俳諧、和歌、漢詩・中国漢代の詩)などが団扇絵に反映され、
従来の威儀を示すものから〜 仰ぐ・払う
そして鑑賞する楽しみが加わり道具としての意味が広がっていきます…
近年に広告・販促ツールとしての利用される芽生えです。
『左団扇』という流行語が誕生したのはこの頃で、
利き手ではない左手でゆったりと団扇を仰ぐ姿に余裕が感じられ裕福な生活であるところをイメージしたものでした。
近年あまり耳にする事のなくなった様に感じますが、
昭和の頃にはよく大人の会話には登場していた言葉です。
話を戻します…
明治時代になると広告団扇としての利用が機軸となり
近年の様な広告媒体としての利用が主なものとなって行きます。
そして
時代が大正〜昭和〜平成と流れる過程で
扇風機・クーラー、ガス・電気コンロの普及により
ライフツールとしての用途は薄れるのでした、
しかしながら 近年にてもその用途は様々に応用され👀
起風・日よけ・虫払い・縁起物・お祓い・贈答・踊り・
応援…etc
長い歴史に人々の生活に涼・風を起こす道具として使われてきた「団扇」は風情ある夏の涼をあらわすアイテムとして、
又 広告・販促の媒体として
『日本の夏』
の粋なライフツールとして今も日本人の心に変わらないものであるのです。
今回は終わりです👋
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